制限条項がある工事での追加・増額の可否

契約書の中に、工事費の追加・増額(契約変更)を一切認めない、という条項が入っていた場合はどうなるか?
請負人は、その条項を承知の上で(リスクを見越して)契約を締結したのだから、その条項に拘束されるのが原則です。

しかし、そうはいっても、文言、契約時や追加・変更の経緯より、当該条項の意味・解釈を問題にする余地はあります。
震災復旧・復興工事の紛争事例(和解解決)より、追加・増額の可否を考えます。
建築弁護士・豆蔵ブログ平成29年6月掲載記事をベースに、加筆・修正しました。)

制限条項がある工事での追加・増額の可否